書体雑感

最近使った書体を,ウエイトを揃えてベタ組みで4つほど並べてみた.このなかでは,縦組みでは本明朝(新がな)が一番好みに思える.書体は本文の内容なども考えて選ぶべきもので,どれが好みで,また好みでないというのは,実際には比較的どうでもいい部類に入るかもしれない.

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さて,本明朝には Book というウエイトが設定されている.概ね L と M の中間のウエイトとのことだが,どうもかなだけでなくて漢字の形も随分違うようだったので,重ねてみた.単なる L と M の補間ではなく,例に出した「飾」の偏を見ても,各部の重心や向きがかなり調整されているのが見てとれる.

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何の情報もない組見本で考えたほうが幸せな場面もあるかもしれない.便宜上番号をふったが,本当は冊子の形にして,ページ番号と書体名の対照表でもどこかに置いておけば済む話である.

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