Adobe Lightroom Classic で Blender のレンダリングを管理する

概要

Adobe Lightroom Classic は本来写真の管理・現像ソフトだが,32bit TIFF が読めるのでレンダリング画像の管理にも使える.画像を Photoshop で現像するかわりに Lightroom で現像すると,非破壊処理ができる,管理が楽など利点が大きい.Blender では 32bit TIFF を書き出せないので,一旦 Radiance HDR で書き出した後,軽く下処理をして Lightroom に読み込ませる.

レンダリング画像の書き出し

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書き出し設定

画像を 32bpc で書き出す.OpenEXR または Radiance HDR を選択する.

ファイル形式の変換と下処理

書き出したファイルを Photoshop で読み込む.レイヤを複製し,下から順に以下のように設定する.

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  • 上のレイヤ:ぼかし(ガウス)5px, 不透明度 5%
  • 中央のレイヤ:ぼかし(ガウス)0.3px
  • 下のレイヤ:元画像(見えない)

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保存ダイアログ

念のため,レイヤを保存しておく.ファイルが多少大きくなるが,保険だと思うことにしたい.

Lightroom での処理

あとは適宜 Lightroom に読み込んで処理を行えばよい.RNI All Films 5 はクリックひとつで高品質なフィルム風の画像が作れて便利なのでよく使う.あまりプリセットやプラグインに頼ると何かを失うような気もするが,深く考えてもしょうがないので気にしないことにする.

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Lightroom に読み込んで Agfa Optima 100 のプロファイルを適用したところ