Google Maps の混雑表示を過信してはいけない

キーボード自作計画はまったく進んでいません.それはそうと HP の MJF 方式が DMM 3D プリントで使えるようになったようなので,近いうちに何か作って印刷しようと思います.

はい

家にいるとやる気が出ないので,作業のとっかかりを付けに適当なチェーン店にカフェノマド(死語)をしにいった.スタバでマックをドヤリング.スタバじゃないけど. Google Maps の混雑情報で狙いを定めて行った結果,どうもこれは "usually not too busy" というフレーズとはかけ離れた状態だと感じた.

所在地

  • 秋葉原からほど近い立地のオフィス街.
  • わりに新しい店舗.
  • コーヒー一杯400円程度.チェーン店のなかでは,やや高めの価格帯といえるだろう.
  • 座席はかなり狭い.二人掛けのテーブル席で,15インチのパソコンを対面で広げられない程度.

どういう状態だったか

  • 座席の人間による占有率は5-6割くらい.
    • 受験生っぽい様子の客がけっこう多い.
    • 荷物を見ると,観光客がそれなりに多そう.
    • アトレのスタバほどではないが,中国語がけっこう聞こえてくる*1
  • 座席の荷物による占有率が2-3割くらい.
    • 普段使いの鞄,旅行っぽい鞄,買い物袋がだいたい同じくらいの割合,
  • 武勇伝を大声で吹聴する高齢者が一名,店のド真ん中を占領していた*2

考察

武勇伝を開陳する御仁に遭遇したのは運が悪かったとして,とても体感的には usually not too busy といえる状態ではなかった.考えられる要因はいくつかあるが,基本的には busy かどうかを位置情報データだけ*3で推定することの限界といえそう.

データが集まっておらず,推定を誤った可能性

  • 開店して間もない店舗である:世の中 Google 大先生に情報をほいほい明け渡す人ばかりでもないだろうから,信頼できるデータが集まるにはそれなりに時間が要るのだろうと思われる.
  • 中国人観光客が Google Maps を使わない:中国では Google のサービスは遮断されている.彼らが Google のサービスを使っていないとすれば,位置情報を取得できず,Google の混雑情報に秋葉原から大挙して流入する観光客の行動が考慮されていない可能性は十分にある.

休日の客が極端に行儀の悪い客である可能性

  • 休日の客は極端に長時間,大量の座席を占有する:大量の買い物袋で席を占有する観光客(秋葉原)や受験生(お茶の水)の勉強といったアクティビティは,おそらく休日のほうが多いだろう.僕のようにパソコンを開いてカフェノマド(死語)をしにくる客も多そうである.彼らはみな,座席に対する効率でいえば,どちらかといえば効率の悪い存在であることが考えられる.

改善策

データの面からは,店を覗いて去る行動を追跡するとか,あるいは監視カメラの映像を流用してより認知的に正しい busy さを推定するなどが考えられるが,どちらも色々と難しそうに思える.

それよりも,看板を掛け替えて席料を明示的にチャージする*4方式にするか,屈強な店員を雇って治安維持にかかるか,といったところだろうか.あまり治安のよい解決を思いつかないあたりで性格の悪さがばれてしまう.

さいごに

武勇伝に遭遇しなければ && 席が狭いのを我慢すれば良さそうな感じがしたのでまたそのうち行こうと思う.

*1:ただし後述の武勇伝吹聴のほうがはるかに大声だった

*2:夫婦の片方が大声で喋って,もう片方が常識的なボリュームの声でそれに答えるというかたちだった.耳が遠いわけではないと思うのだが……

*3:たぶん Google が取っているデータって位置情報しかないはず.店舗のPOSデータとかと連動していたらまた別かも

*4:あらゆるものにはっきりと値札を付けるのはなんとなく日本では嫌がられそうだなと思ったりしている.エビデンスはないし, WeWork とかはそれで回っているようにも見える