lunar0 log

(転載禁止/許可したものはそれとわかるように書きます)

FRENZ 2016 2日目

FRENZ 2016 2日目夜の部に映像を出展しました.

 

Antenna from lunar0x on Vimeo.

 

制作環境

CINEMA 4D + Adobe After Effects + Adobe Photoshop (+ Frischluft Lenscare)

コメント

次からは言いたいことをメモにして持っていこうかと思ったけれども,よく考えたらきちんとしたことはこうして発表する場もあることだし,壇上ではあれくらいの感じでよかったのかもしれない.よくわかりませんが.たしか2012のときはメモを持っていったのだったか.

  • 唐突に始まり,静かな映像が少しずつ変質してゆき,唐突に終わるという構成のものを作りたかった.そのために,使用する素材はクレジットを入れる必要のないもの(有料素材 + パブリックドメイン素材)に限定し,ノイズは Logic のシンセで作るなどした.
  • テレビやバイラルメディアと壇上で言いかけてやや後悔した.発想の種としては1‰くらいあったのだけれども,それよりはミクロな人間行動の論文を日々眺めているところから出てきたような発想のほうが比重としては大きい.アンテナはあくまで設置した人間が電波の発信源に向けるものという感覚*1
  • 会場のプロジェクタが予想外に明るく綺麗だったので,これならもっとモノクロ部分を暗くして,最後の緑色をしっかり浮かせてもよかったなと後悔した.来年はそのへん含め,設備と視覚の限界に迫っていきたい.

技術的なこと

何人か質問をしてくださったが,特段高度なことはしていません.基本的には,全部教科書の入門セクションあたりにある通りです.

  • カラーコレクションは Lumetri にべったり依存している. Adobe 最高
  • ぼかしは Lenscare にべったり依存している. Frischluft 最高
  • フィルムっぽいグレインを加えようとして,重い割に効果が出なかったのでやめた.このあたりはもっと研究をして,要求されるレンダリングパワーの少ない手順を組んでおきたい.
  • シーン1は平面に貼りつけた絵を4レイヤーくらいに分けて動かしているだけ.よく見ると視点が動いているのにビルの屋上の形が変わらず平行移動しているのがわかると思う.
  • シーン2はそこそこ真面目にマットペイントをした.透過部分のあるオブジェクト(街灯とか)を全部切り抜いて,穴を適当に Photoshop で埋めるなどし.最後にC4Dでプロジェクションをする.
  • エレメント(魚の背骨みたいな部分)の少ないアンテナはきちんとモデリングをしたが,細い八木アンテナコスパの関係上完全にぶっさしモデリング.並べるとエレメントの配置の均一さが目立ってしまったので,ノイズデフォーマを入れて配置を少し乱しておいた.
  • 素材はパブリックドメインのものを借りてくることもあれば,有料素材を購入した部分もある.いずれにせよ,細かい粗を消す作業などは必要.できれば自分で撮りたかったが,そうそう外国に行ける身分でもないし,致し方ない.
  • アニメーションは全部手付けで,特段シミュレーションなどはしていない.時間のないときにぱっと使えるまでに習熟していなかったのが理由.
  • 緑色のものが侵食してくるようなイメージについて.緑色ということに意味はなくて,単に原色のなかでは緑色が一番明るく見えるというのが理由.

*1:壇上で高周波になるほど指向性がと言ってしまったのは厳密にはまちがいで,高周波の無指向性アンテナというのも普通に存在しています.最近は知らないけれども,携帯電話の基地局のアンテナとかそうじゃないですかね