TGS 1日目
概要
Tokyo Game Show 2016 に行ってきた.目当てのものは FOVE しかなかったので,ほぼそのために行ったような感じ.
行動
8時くらいに着くつもりでいたが,どうしても眠かったので9時くらいに着くように予定を変更して二度寝した.9時に着いたが,たいして列は長くなく,開場直後に入場できた.
VR体感ゾーンの待機列・ゲーム会社のブースは1-8ホール側であったこと,個別のVR機器そのものを見に来る来場者とは列が分かれていたこと,コスプレ来場者が列の少なくない部分を占めていたので見た目よりスムーズに入れたことが利点か.
FOVE
視線追跡を組み込んだヘッドセット.以下,ざっとした感想.
Pros
- 視線追跡の精度は比較的よさそう.
- 着け心地はまあまあ.
- Unity で開発できるらしい.
- 視線データのフレームレートが高い.120Hz というのは,低価格デバイスではそれなりに高い部類だろう.
Cons
- ヘッドセットがずれるとキャリブレーションが壊れる(しょうがない)
- VRヘッドセット一般の問題として,周辺視野が狭い(空間体験という点でどれくらいディスアドバンテージになるかは不明)
- VRヘ(ry),人間の視覚からするとまだ分解能が低い.遠くの看板の文字などはたぶん読めない(とはいえよい製品も中々ない.Star VR は視野の広さで利点はあるが,分解能自体はたいして向上しない)
Others
- ライセンスについて聞くのを忘れた.対抗馬(実際には かなりの高価格になるだろうが)である Star VR のアイトラッキングは中身が Tobii なので,どうせデータを蓄積するためのライセンスは高いんだろうなと思ってしまう*1が,FOVEはどうなのだろうか.心理学やマーケティングへの応用などをアピールしていたので,そのあたり追加料金なく使えると嬉しいけれども……
- 視線データの精度・正確さは未知数.まあ Eye Tribe + 顎台は注視データの取得にはそこそこ使えるようだし,これも同等くらいのパフォーマンスはありそう.
- ついでに Xenko 見てこればよかった.
- 視線の生データのフィルタリングは,見た感じ開発者に任されている*2.まあ,とはいえ,知識のない開発者向けの簡単なスムージングやサッケードは恐らくさして困難な処理でもないし,多分そのうち標準で乗るのではと思われた.
東プレ
Realforce がフルカラーLEDで光るらしい.まあそれはどうでもいいとして(ゲーマーには重要なのかもしれないが),アナログ入力キーボードが面白かった.Page Up と Page Down キーをアナログ入力にして,強打で数十行を一度にスクロールするデモは,明日にでもうちの Realforce に欲しい感じがした.売れ行きがよければ英語配列版も考えるとのこと.